60年前、岡山市内に大きなレース工場がありました。
当時、全国から集団就職に来るような大きな工場で、そこに18歳で就職したひとりの少年がいました。
工場が閉鎖になった後、その彼が守ってきたレース繊機が岡山県赤磐市にあります。
レースの生産は海外に移行してしまい、全国的に見てもレースを生産する工場は減っています。西日本ではこの赤磐市のこのレース織機が唯一残るのみとなりました。
わたしたちはこの織機を使って、現代の新しいレーステキスタイルを作っています。 一点でも二点でも後世に残るレースが作れるよう日々努力しています。
レースの生まれる場所は、一面桃畑を見渡す小高い丘の上にあります。
春には、ぼあーんぼあーんと桃の花が咲きみだれる場所です。
音の絵間野菜々江さん
在廊/布のはかりうり
岡山県赤磐市のレース工場で作られたテキスタイルを、30センチからご希望の数量を計り売りします。音の絵は、失われてゆくものづくりの技術を残そうと、間野菜々江が2015年に立ち上げた物語を感じさせる刺繍レースのテキスタイルブランドです。布の計り売りや刺繍レースを使用した洋服、バッグ、小物、日傘なども展示販売いたします。
期間中、終日在廊しています。よろしくお願いいたします。
間野菜々江
岡山県生まれ。服節デザイナー。「音の絵』代表。
著者「夜中にミシンを踏みながら」で、吉備人出版の”ほんとまち大賞”最優秀賞受賞。
短歌を詠むことがすきです。
「満月をつかみに行こうと言う君に手をつかまれて我は満月」