1030℃ 炎の華に魅せられた女性 倉元里彩さんを尋ねて

こんにちは!スタッフ池田です。

いよいよ今週16日からスタートします、いそじ窯 窯出し展!

たくさんの新作が並びますので、ぜひお楽しみにしてください。

上のDMをデザインするにあたって、火入れと、窯出しにおじゃまさせていただきました。

4月6日土曜日

火入れから2日がたち、作業も順調だということで、「いそじ窯」へ向かいました。

鳥取市吉岡温泉を南へ進むと、八矯(やはぎ)という、それはのどかな処に窯があります。

もくもくと煙が上がるレンガの煙突が目印です。

ブルーと白のシマシマ壁面も個性的で好きです。

空気も、水もきれいなところ。

やってきました!

師匠とつくられた、穴窯。ここで、倉元里彩さんの器がつくられています。

温度計とにらめっこで、火入れをすると、1週間くらいは、寝ずの番をされます。

ご主人のサポートで仮眠を取られることはありますが、温度が気になり、ほぼ寝れません。

だんだん食べ物も喉をとおらなくなり、まさに命がけの作業です。

赤松など、多種材の薪が準備され、

温度の条件が整ったところで、投入します。

どんどん投入します。只今1030℃。

ぱきぱきという音、肌にじりじり、温度が伝わります。

倉元さんに「のぞきお面」というものを渡されました。窯の中を見る際に熱風をさえぎるためです。

これが、倉元さんを魅了する炎。紫や青がまじり、美しいです。

器のシルエットも見えます。

この作業繰り返され、器をしっかり焼いていくのです。

 

4月16日火曜日

窯出し作業をされる日に再び、おじゃましました。

入口の戸は外され、灰を取り出し、慎重に器を取り出す作業がはじまります。

こちらが炎に包まれていた器たちです。

薪に当たってしまって欠けた器も、温度に絶えれず曲がった器なども愛おしく、使える方法、魅せる方法を倉元さんは考えます。

これから磨く作業があり、その工程がいちばん楽しみだそうです。

まるで宝石を磨くみたいですね。

手間と時間をかけた先に、出会う器。どれも我が子のように可愛いのです。

使ってくださる方を思うと、こんなに楽しいことはないと倉元さん。

 

情熱あふれる女性陶芸作家、倉元里彩さんの窯出し展に、ぜひお越しください。