谷川将樹 日本画展 4日目

 私は人間と近い存在の動物ではなく、遠い存在の動物を対象とし、制作しております。制作前に取材に行くのですが、遠い存在であればあるほど強い生命力を感じますし、緊迫感も近い動物とは計り知れないものがあります。またフォルムの不思議さ、行動の不思議さ等、対象との間に生じる情報は、私を魅了させてくれます。人間の感覚の中でもっとも多くの情報を与えてくれるのは視覚ですが、対象との距離で別の世界を語りかけてくれます。
 今回の個展は、日展、日春展、展覧会受賞作品、卒業制作優秀賞作品、新作など大作を中心に展示をいたしております。
 私は、主に日本画の画材を使い制作しており、日本画と言えば当然支持体は和紙が中心ですが、木、寒冷紗なども使い表現しておりますのでご高覧下さった方々には大いに楽しんでいただけたらと思っております。
作品の規格は、一番大きなもので181×364㎝からはじまり、150、130、100号の大作数点、小さいものでは1号から50号の作品数点を展示いたしております。
 題材は動物をテーマにしたものが殆どですが、学部卒業時に制作した鳥取ゆかりの麒麟獅子を描いた作品も展示しております。
 今回の鳥取での個展は私の中でも実りのある展示会だと確信しております。
 是非楽しんでご高覧下さい。
              谷川 将樹 (Tanikawa Masaki)

谷川将樹日本画展

Masaki Tanikawa Exhibishon

「生との対話」181×227cm 寒冷砂、岩絵具、水干

2009年8月1日(土)~9日(日)
ギャラリーそら・スペース空  10:00~18:00
谷川将樹日本画展 個展
武蔵野美術大学 日本画専攻 大学院二回生 谷川将樹(たにかわまさき)
故郷、鳥取での初個展です。大作から小品まで2フロアで展示。

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   一瞬の「生」を切り取る。

谷川君の作品は、生きていることの力、命が持つダイナミズムを

表現しています。

 彼は動物たちが体現する原初的な「生」の有り様や力を、刹那の

中で捉えようと常に対峙しています。

 彼の作品が持つ力強さは。そうした「生」の「気」であり、それ
 
立ち向かう彼自身の「気」であると私は思います。

 それらが今以上の迫力を持って壁面から迸り、観るものを圧倒す

る日は遠くないでしょう。

 今後の活躍を大いに期待しています。

  日展評議員 武蔵野美術大学講師 川崎麻児

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1984年 烏取市生まれ
2005年 佐藤太清賞公募美術展入賞
2006年 日展入選 以降毎年出品
2008年 武蔵野美術大学造形学部日本学科卒業
      卒業制作優秀賞
      日春展入選 以降毎年出品
      臥龍桜日本画大賞展 奨励賞
2009年 武蔵野美術大学大学院造形研究科(修士課程)
      美術専攻日本画コース2年在籍
    
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8月1日(土)オープニングパーティー 16:00~
      お気軽に参加ください。

谷川将樹日本画展 オープニングパーティー

半地下の会場では大作が展示されています。

オープニングパーティーには谷川さんの大学の後輩たち7人も駈け付けてくださって、賑やかなパーティーとなりました。

ムサ美の大先輩で独立美術の会員、山本恵三先生や日展の大先輩、岸本章先生。倉吉博物館館長でムサ美の鳥取支部長でもある前田明範さんも参加くださいました。絵を描く若者が集まっていたせいか大先輩たちからの熱いエールが続きました(笑)