1枚の絵に凝縮された面白さ!「ヒトコマまんが展」2日目

 1点ずつ、じっくりご覧になることをオススメします。
その瞬間は「1枚の絵」だったものから、突然ストーリーが見えてきます。

例えば、東京都台東区にある今戸神社の神主でありイラストレーターでいらっしゃる、市野智絵(いちのともえ)さんの作品「なみのけ」。

一見すると、地球ちゃんが月の床屋さんに、髪の毛に例えた「なみのけ」をカットしてもらっているという図。
「ふーん、ファンタジーだなぁ」という感想を残し、次に行こうとしましたが、なんとなく、「なぜ、この地球は安堵の吐息をもらしているのだろう…。」と引っかかった瞬間、ヒトコマから扉が開きました。

地球ちゃんは、「なみのけ」を月の床屋さんの引力でカットしてもらう事によって、陸地へ大波を寄せつけずに済み、ほっとしているんだ…。

1枚の絵の中に色々書き込み説明しているというわけではなく、一つの場面があって、後は見た人が作者の仕掛けた手がかりを元に、ストーリーを浮かびあがらせる。ヒトコマの魅力はその面白さに気づいた瞬間に訪れるのではないかと思います。

みなさまもぜひ、ぱっと見たり、じっくり見たりとお気に入りを見つけて楽しんでみてください。


鳥取をモチーフにしたヒトコマもありますよ。
8月11日(日)まで。
お問い合わせ:鳥取県文化観光局まんが王国官房