読んでみたかった詩

かわいいサイズの詩集です。アンソロジー(詩華集)っていうんですね。好きな詩を選んで集めた本のこと・・・ 茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」というのと「私が一番きれいだったとき」という詩が入っているから買いました。

 
自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

「マワリトマワル」五臓圓ビル

雪がしんしんと降り続いてます。みなさま元気にあたたかくしていらっしゃるでしょうか。ギャラリーそらの目前では、去年の水道工事などでガタガタになった舗装をきれいに整える工事が進められています。この寒いなかみなさん白い息を吐いて働いていらっしゃいます。大変なお仕事です。わたしもがんばらなければと思います。

さてさて
先週から、ギャラリーそらでもお馴染みの作家ふたりの展覧会が、鳥取市内で開催されています。マイペースに独自の世界を進めているおふたりの作品が堪能できます。みなさまぜひどうぞ!

中垣直久×雲坂紘巳 2人展
「マワリトマワル」

会場  五臓圓ビルギャラリー(鳥取市二階町2-207)
会期  1月21日(土)~29日(日)
OPEN  10:00~18:00


作品の前に立つ雲坂紘巳さん。やさしく斬新な色使いで
荒唐無稽なモチーフを因州和紙に描く雲坂さん。今回は
展示作品がひとつのものがたりになっています。不思議
なストーリーでしたよ。

こちらは中垣直久さんの作品です。中垣さんの作品は
どんどんシンボリックになっているような気がします。
北米のトーテムポールみたいです。新作では、ライン
部分に細かな文様のような絵も加えられています。

中垣直久
雲坂紘巳

▲スタッフ杉本